2013年読切
サマージャンボと真夏の恋
嘘みたいなホントの話よ。
私はいわゆるお嬢様だったの(父が一代で築いた成金だけどね)。ところが、この不景気で父の会社が倒産。路頭に迷う羽目になった。ところが、ところが、それを見かねた戦前より続く財閥家が救いの手を差し伸べてくれた。なんでも、その財閥家の先代と祖母は恋仲であったのに、家柄の違いから結ばれなかったらしい。それでもずっと祖母を思い続け(というか、この時点で先代と結婚した人に失礼じゃないの? と私なんかは思うわけだけど、それはご愛嬌)、自分には無理だったけれど、代わりに自分の息子たちを結婚させたいと考えていた(執念深い!)。けどその計画はうまくいかなかった。生憎どちらの子も男だったから。で、諦めていたら、私の家が没落。これはチャンスと、子でダメなら孫だとばかりに私を嫁に差し出すなら、家を助けるって。
まったく時代錯誤甚だしい、昼ドラだってなかなかここまでベタなことないわよって展開でしょう?
かくして、私は家のための人身御供になったわけなの。
しかーし、ここからが極めて重要なのだけれど、なんと、私は結婚相手となる男性を見た瞬間、一目惚れしてしまったの。もうねぇ、この人と結婚できて、おまけに家まで救ってもらえて、こんな願ったり叶ったりがあっていいわけ!? って感じで。私って実は強運かも、とにやにやしちゃうわよ。
ところが、やっぱりそんな都合よく話は進まないわよね。
相手の人――四乃森蒼紫さんは十歳も年上で(それぐらいなんともないって思うほど超格好いいのよ!)、私なんて鼻もひっかけてもらえない。そもそも彼は愛や恋なんて興味はなくて、仕事人間。私と婚約したのもそしたら先代の持ち株を全部譲渡するという約束があったから。向こうにしたら、完全な政略結婚よ。
仕方ないことだけど、ガッカリした。でも、落ち込んでいてもどうにもならない。彼を私の愛の力で変えてみせる! ぐらいの気迫でガンガンアピールしたの。
彼を目当てで近寄ってくる、いわゆる高慢ちきな美人とのバトルとか、本当にこんな世界があるのか!? というような嫌がらせにも屈せず、好き好き言いまくった。これ以上ないってくらい。そしたら、相手の女のほうが呆れ果てて、もういいわよ、あんたには負けたはって言って退散したの(私は根性だけはあるのよ)。
あとは、彼が真実の愛に目覚めてくれたら、昼ドラも無事終止符だ。
ただ、彼は難攻不落だった。
ともかく、相手にされなさといったら、悲しみを通り越して笑える。ここまで相手にされないこともまぁないわ。私が百でも相手がゼロならどうにもならないんだなーって、痛感した。それでも私は婚約者で、彼と結婚できる。一緒に暮していればいつかは――そんな望みが私を支えた。
そこへ、登場したのがとある良家のお嬢様。
私の家のような成金とは違う、彼女もまた由緒正しき財閥家で、おまけに何の因果か私と同じ年で。
彼はその子にはとても丁寧に優しく接していた。
――この人には勝てないなぁ。
どんなに意地悪されても、嫌がらせされても平気だったけど、彼女は私が競い合った女性たちとは全然違う。柔らかな物腰、優しげな微笑み。ライバル視されたら、こっちも何よ! といけるけど、ライバル視さえされない。彼も彼女も私なんて眼中にないって感じで、流石にこれは堪えた。ああ、彼は、こういう人が好みなのか。私を相手にしてくれないのは、年が離れているからではなかったんだ。彼女のようなしとやかな人ならば私と同じ年齢でも女性として接するのだ。
そして、事件は起きた。
彼女の二十歳の誕生日のパーティが開かれることになり、招待された。もちろん、私も(意地悪して私には来るなとか言ってくれたほうがまだいいわ、とか思う私は性根が腐っているのかも)。でも、彼は私を連れて行かないと言った。遠慮するようにと。
「どうして行っちゃダメなの?」
別に私だって彼女の誕生日会にどうしても行きたいわけではなかったけれど聞いた。
ずっと、彼は私にパーティへの同伴は許してくれなかったから。いつも、別の綺麗な人を連れて行く。私はそれがとても悔しかった。そりゃ、私は子どもっぽいし、そういう場所でどう振る舞えばいいかもわからないし、連れて行きたくない気持ちはわからないでもない。けれど、今回は私にも招待状が届いているのだ。そのためのドレスだって買ってもらった(先々代が買いに連れて行ってくれた。結構仲良しだ)。
「お前が行くような場所ではない」
彼は言った。それはこれまでより(これまでもたいがいだったけれど)ずっと冷たい言い方と、冷たいまなざしだった。
――この人は、私のことをそんなにも恥ずかしいと思っているのか。
カッとなった。私にだってプライドがある。
「そんなに私が嫌なら、別れる!」
「バカを言うな」
彼は酷く怖い声ですごんでくる。そのあまりの強さに私は怯んでしまう。それを見てか、彼はすうっと息を吐き出し、それから今度は静かな声で続けた。
「第一、お前はここを出ていけない。自分の立場を忘れたのか。それとも家族を見捨てるのか」
一番、私の痛いところを突いてくる。そもそも私が別れるなど言える立場ではない。四乃森財閥の融資で会社を再建し、従業員も路頭に迷わずに済んだのだ。
「わかったら、二度と愚かなことを口にするな」
悔しい。悔しい。悔しい。
自分の無力さが。
言い返すこともできない立場が。
惨めで仕方ない。
私は屋敷を飛び出した。どうにかしてお金を稼げないか。なんとかして――気付けば銀行の前にいた。サマージャンボを売っている。一等が五億円。それだけあれば、融資を返すことができる。欲しい。当てたい。後から考えればそんな賭博に手を出すなんて頭がどうかしていたのだと思う。けれど、そのときの私に冷静な判断ができるはずもなく、財布にあったなけなしの三千円で連番十枚を買ったのだ。
でも、世の中何が起きるかわからない。――それが、当たってしまった。
嘘みたいなホントの話でしょ?
で、私はそのお金を叩きつけて、彼とは見事に婚約解消したの。
あの時の彼の顔ったらなかった。青天の霹靂。ハトが豆鉄砲食らった。まさにそれ。きっとここで運を使いはたしちゃったんだろうなぁと思うと悲しくなるけれど、それでもざまーみろって気持ちを味わえたのだからよしとする。これで私は自由の身よ。
それなのに、家族はこのことに激怒して、今すぐ戻りなさい。何が不服なの。とか言って、私を説得しようとするのよ。信じられない。私がどれだけ辛い思いをしたのかちっともわかってないんだから。頭にきて家出した。親友の神谷薫の家に。
謝ってくるまで、絶対許さないんだから! ――私は固く心に誓った。
翌日。早朝だった。
「どうしてその元婚約者がここにきているの?」
薫の家はカフェレストランをしている。そのお店の厨房でひそひそ声で聞かれる。
「そんなの知らないよ!」
私も声を小さくした大声で返した。
迎えがきた。けれど、それは私の両親ではなかった。何をどこでどうしたらそうなるのか、私を迎えに来たのは四乃森蒼紫だったのだ。
ありえない、なんで!? ――いや、最後に家を飛び出すとき「これであなたとは金輪際関わりはないわ。せいせいする!」と啖呵切ったのが彼のプライドに傷をつけたのかも。一応、それまで恩になっていたのに、お金が入ったからって礼儀を尽くさず暴言はいて出てきた。それで文句をつけにきたのかもしれない。
ぞっとした。そうでなくとも私に辛辣な態度の彼が、怒り込みになったらどんな態度に出られるか。絶対、会いたくない。何が何でも。
「操ちゃん。お待ちだよ」
ところが空気の読めない緋村さん(この店のシェフ。かなり腕がいい。薫の恋人だったりする)がにこにこと言ってきた。
「ええ!? ちょっと、私がいるって言ったの!??」
「うん」
「うんって、そんな軽く言わないでよ。いないって伝えてきてよ。さっき出て行ったって」
「え、無理だよ。居留守はよくないよ。だいたい、彼、操ちゃんが戻ってくるまでここを動かないっぽいし。それにこういうのは早い段階で話し合った方がいいよ。時間が経過するほどややこしくなる」
そう言うと緋村さんは厨房から私を押し出した。小柄だけど、こういうところは男性だ。力は断然強い。
はじき出された私は、すばやく彼の視線に捕えられる。
――うっ、このまま逃げたい。
私は再び厨房へ駆け込もうとしたけれど、その前に「操。」と彼の声がした。目の前が真っ暗になる(それは私が目をつぶったせいだけれど)。そうであるのに、彼に名前を呼ばれたのは初めてではないか、などとのんきに思う自分もいて呆れる。
覚悟を決めて、彼の前に座った。
緋村さんが出したであろうコーヒーが彼の前に。そして私の座っている席にもアイスカフェラテが置かれている。無遠慮に飲む。この甘ったるい喉越しと、これから起きるであろう惨劇が、中和出来たらいいのに。
そろそろと彼を見る。
「えーっと、何か用ですか?」
「ああ。」
彼は頷きはしたが、それきり黙りこんだ。
重たい沈黙に、ひりひりと心が痛んだ。
助けを求めるように厨房の方向を見ると、薫と緋村さんががこちらを見ていた。目で訴えるが来てはくれない。
「言いたいことがあるなら聞きますので、どうぞ。」
仕方なく自分から言った。
「出て行かれては困る」
てっきり怒鳴られるか嫌味を言われると思い込んでいたが、声は静かだった。
「別に困りませんよ。」
私だって馬鹿ではないし、そこまで自分のことばかり考えているわけではない。私たちの婚約及び結婚はそれぞれにメリットがある。私は父の会社の再建、彼は先代の株式の譲渡。五億を当てた私は、融資を返済し、この結婚のメリットはなくなったけれど、彼のほうにはある。一方的にご破算にされては困る。だから、困らないように手を打った。先代には私から話をつけた(私は祖母の若い頃にそっくりらしく、先代は私にかなり甘い。この結婚で不幸になると告げたら、わかったと了承してくれた。ただし、定期的に会いに行くという約束で)。
「おじいちゃんは、ちゃんと株式を譲渡する約束は守るって言ってたし。四乃森さんにデメリットは何もないでしょ」
ずっと屋敷にいたときは「蒼紫さん」と言っていたのに「四乃森さん」と言った。ささやかな拒絶の意思はどうやら的確に伝わったらしい。眉間に皺を寄せた。意外とこういう精神攻撃に弱いのか。これまで自分の思う通りにならなかったことなかったんだろうな。お金持ちで男前で言うことなしだもんな。と思うと腹立たしさは増した。
「別に私はそこまで株が欲しいわけではない」
「は?」
「たしかに、魅力的な申し出ではあるが、そんなものがなくとも、私はやっていける。その実力はあるつもりだ」
自分で言っちゃうのはどうかと思うけれど、彼が優秀なのは事実だ。経済雑誌で特集が組まれるほど(それは容姿のせいもあるけれど)。――ってそういうことではなくて。
「だったら、何も困らないじゃん」
なんだか話が見えない。
彼は咳払いを一つした。
「質問を変えよう。何故、婚約破棄など言い出した」
「何故とは?」
「…………何が不服だ」
からかっているのかと思ったが、彼は至って真面目(眉間に皺を寄せたまま)だった。
なので私が意味を取り違えているのかと考え込んでしまう。
不服というのは、不満という意味と一緒だよね。気に入らないってことだよね。と、心で繰り返す。
「不満は色々ありますけど」と言ったところで明らかに彼の表情は強張った。あれだけ素っ気ない態度をとりながら私に不満がないとでも考えていたのだろうか。信じられない。「そもそも、やっぱり根本的に、私は結婚は好き合っている同士がするものだと思ったので。こんな不毛な結婚する気はない。幸い、お金もちゃんと返済出来ましたし」
「つまり、これまで散々好きだと言っていたのは金銭のため芝居で、その心配がなくなったから私を捨てた。そういうことか」
「捨てっ……人聞きの悪いこと言わないでよ! それじゃまるで私が悪女みたいじゃない」
「違うのか」
「違います。私があなたを捨てたんじゃなくて、あなたがそうさせたんでしょう?」
「私が?」
まるで理解できないと、今度は驚いた顔する。ずっと冷たい無表情ばかりを見てきたから、この人はこんなに表情があるのかと私も驚く。
「私が一体何をしたと言うのだ」
「何をした? ……私のことずっと無視してたくせに? 婚約しているのに私じゃない人とパーティに同伴するのに? 私みたいな成金の娘には華やかな場所は不釣り合いだなんてひどいこと言ったくせに、それも忘れたって言うの。信じられない。最悪」
「お前は、そんな風に思っていたのか」
「そんな風? どんな風に思われていたと思ってたの?」
話にならない。私は立ち上がった。
「操。どこへ行く気だ。話は終わっていない」
「これ以上、話しても腹が立つだけでしょ。何も、聞きたくない」
そのまま、傍を通り抜けて走り去るつもりだったのに、突如身体が宙に浮いた。何事か、わけがわからずに足をばたつかせると間違いなく身体が浮いて、足が地面についていない。彼の肩に担がれている。
「ちょ、何!? 離してよ」
「だから話すと言っているだろう」
「その話すじゃなくて、降ろしてよ!」
「ダメだ。お前は逃げるから、このまま連れ帰って家で話す」
「嫌だ! 帰らない!! 人攫い。助けて、薫! 緋村さん!!」
厨房に向かって叫ぶと、この状況に二人とも表に出てきていた。
私は手を伸ばすが、彼は構わず歩き出そうとする。
「嫌だってば!」
「暴れるな。舌を噛んでも知らんぞ」
「そんな心配するくらいなら降ろ……イタッ!」
担がれたまま応戦し合っていると本当に舌を噛んでしまった。容赦なく、自分の舌をこれほど強く噛めるのかというほど。その痛みはあまりに壮絶で、私は大声で泣いた。泣いているとだんだんと舌の痛みなのか混乱の痛みなのかこれまでの悔しさの痛みなのかわからくなり、ただ馬鹿みたいに大声で、わんわん泣いた。
「落ち着いた? これ飲んで」
薫宅の二階。居住部の居間に緋村さんが冷やすといいと氷水を持ってきてくれた。
すみません、と受け取ると、その後ろから、のっそりと四乃森蒼紫の姿も見えた。
ここの方がゆっくり話せるから、と言うと緋村さんは一階へ降りて行く。薫だけでの店番は心許ないし、そろそろランチの仕込みに入らなければいけない。
二人きり残されると四乃森蒼紫は私の前に座った。
まだいたんですか、と嫌味の一つも言ってやりたいが舌がひりひりして話せない。氷水にべーっと舌を出して浸す。最初はひりひりしたけれど、やがて冷たさで麻痺し始め痛みが鎮まって行く。
「さっきは悪かった。私も少し大人げなかった。」
意外にも殊勝な感じで謝られる。
私は舌を出したまま、チラリと横目で彼を見た。
「だが、お前も、私の話を聞こうとしないし、まるで見当違いの解釈、」
油断したらまた私を悪者扱いし始めたので、グラスを持ちあげて背を向けた。
「操。」
呼びかけられても無視する。
「操。……悪かった。お前を責めているわけではない」
それでも振り返らずにいれば、諦めて帰るだろう。
背後で動く気配がある。やっぱり帰るか、と思ったら、ぬっと近くに気配を感じ、ええ!? と身を固くしたら、なでなでと頭を撫でつけられる。びっくりして振り返ると、予想より近い位置にいて今度はぎょっとした。
「はんですは?」
氷水につけた舌は痺れてじんじんしてうまくは話せない。
「お前を嫌ってはいない」
それはまた唐突な台詞だった。
「何か誤解があるようだが、お前を無視していたわけではない。ただ、」
「はは?」
「……お前はまだ未成年だ」
言うように、私は未成年だ。今年の十一月で二十歳になる。
それが一体何だと言うのか。
彼は咳払いをする。どうも気まづくなると咳払いをするのが癖らしい。
「だから要するに――、お前は少し無防備すぎるのが問題だ」
「は?」
全然要せていない。この人は勉強は出来るけれどそれ以外のことは出来ないとかいう、困った人なのだろうか。
頭が痛くなってきた。いや、頭ではない。氷水効果が薄れてきて痛み出したのだ。私はべぇっと舌を出してふたたび氷水に浸した。
カランと氷のぶつかる音が鳴る。
「まったく、言っている傍から……」
また何か言っている。私は無視して舌の痛みに集中した。
視線の先で氷が揺れている。はずだったのに――ぐわんっと身体が旋回する。気付けば彼の顔と、その向こうに天井が見えた。
――え?
驚く声も挙げられずにいると、
「いいか。俺はお前を嫌っていない。どちらかといえば好きな方だ。だから祖父の無理にも付き合うことにした。パーティに連れて行かないのは、お前を他所の男どもの好奇の目にさらす気がないからだ」
言いながら彼の手が、出しっぱなしの私の舌の上を這う。ひんやりとしたところへ人肌のぬくもりが混じりぞくりと背筋に電流が駆け巡る。
「二十歳になるまでは手を出すなと、祖父にもお前の両親にも告げられている。そんなことも知らず無防備に抱きついてくるのを、俺がどんな思いで耐えていたかも知らず、勝手に解釈して、婚約破棄? おまけに無防備だと注意してもまだ理解しない。ならもう遠慮はいらないな」
彼の顔が近づいてくる。それは私の知らない、見たことのない、男の人の顔だった。怖い。助けを呼ばなければ。一階には薫や緋村さんがいる。酷い目に遭う前に――でも恐怖は喉を引くつかせ言葉を奪う。私はぎゅっと目を閉じた。
次の瞬間、ふわりと柔らかい感触が額に触れた。
――あれ?
恐る恐る目を開けると、彼の顔が見えた。さっき見せたような獰猛な表情は消えていて、優しげだった。
あれは何だったのだろうか。幻でも見たのだろうか。疑心暗鬼に陥りそうになっていると、
「安心しなさい。流石に人の家で事に及ぶ気はない。続きは帰ってからだ」
「つ、続きって……」
彼はそれには答えてくれず、私の髪を撫でると、こめかみに唇をつけた。その柔らかい感触はさっき額に触れたものと同じだった。彼が触れた場所に触れると熱い。額やこめかみだけではない。頬も身体もカッカッとして眩暈がした。
何も言えずにいる私を彼は抱え上げる。背の高い彼に横抱きにされると、いつも見ている風景と違った世界が見える。夢見心地な、知らない世界だ。
「落ちないようにしっかり掴まれ」
彼の声がする。働かない頭で、ああ、そっか、落ちたら大変だものね、と私はぎゅっと彼の首に抱きついた。
冷静に考えたら、きっと私はここで選択を間違えたのだと思う。もっと抵抗してしかるべきだったのに。だけどそれに気付くのは文字通り後の祭りになってからだった。
2013/8/20
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